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執筆者の写真OKANO

一人芝居のススメ:お芝居において基本的に「ある」ものが「ない」

2019.10.09【台本実践workshop】

今回は3人それぞれに一人芝居に挑戦してもらいました。


3人とも来週からの「舞台に立とう!workshop」への参加が決まっているので

今、少しでもいいから一人芝居を体験しておいて欲しかったのです。


オムニバスで何本か台本を選ぶのですが、

台本を選ぶときに、役者が数人いるなら、

「一人芝居をしよう」とはなかなかなりません。

勇気が要りますし、難易度も高いので。

十中八九、相手のいる台本を選びます。


ですが、一度でも体験したことがあれば、

もちろん「本番」を体験したことがあれば一番いいですが、

「結構面白い」

「勉強になる」

ということに気づけるのではないでしょうか。


そして

「一人でもやれる!」

という気になればしめたもの(´w`)



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というわけで3人で3作品。

どれも通したら5~10分程度の短編ですが

その[冒頭]だけをやってもらいました。


短い時間ですが

3人3作品やると workshopとしての指導時間も1/3になる感じがあり、

十分稽古できず、どれも納得のいく出来にはなりませんでした。

(また、冒頭だけなので作品の最も面白いシーンまではどれも届かず)

しかし、皆とても勉強になったようです^^

↑肉体勝負な台本。コーチとのやり取りが命です =筋力を除けば。


↑レジ周辺の様々な物の位置を決めておくことや、動作のマイムが難しい台本です。


↑冒頭にほとんど台詞がありません。そして「お婆ちゃん」というアクシデントから始まる、冒頭が高難度な台本です。


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一人芝居というのは、複数人での芝居より「何倍も難しい」と言えます。


お芝居において基本的に「ある」と言える条件として

 ●舞台背景・舞台装置があること。

 ●小道具があること。

 ●相手がいること。

などがありますが、

今回挑戦してもらった作品はどれも上の3つが不完全です。


足りないモノがあると

 ●背景がないと「どこで」「どうした」を

 ●小道具がないと「何を」を

 ●相手がいないと「誰に・誰と」を

全て一人で、演技で表現しなくてはいけないからです。


細かいテクニックは色々ありますが、

とにかく「やること」「意識すること」が数倍に増えますから

一人芝居というのは、複数人での芝居より「何倍も難しい」と言えます。


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【台本実践ワークショップとは】

劇団 四次元STAGEが主催するワークショップの一つ。 長編台本からワンシーンを抜き取り、短時間で作り上げる、本格的な演技指導体験です。役者自身も考え、工夫を形にしていくので、一回一回前進が感じられます。

参加者を随時募集しています!あなたもぜひ!

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